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MIDP Builder
Ver. 2.x

 MIDP Builder2は、MIDP(Mobile Information Device Profile)アプリケーション開発ツールです。J-PHONEのJavaアプリ、KDDIのezplusを含むMIDPアプリケーションの開発を強力にサポートします。
 MIDP Builder2で提供される主な機能は以下の通りです。
※1 Ver2.0.12からパッケージングだけを行う機能が追加されました。

※MIDPは、J-PHONE、KDDIが採用した携帯電話などの小型機器向けJava言語仕様で、世界標準の仕様です。

 各機能の詳細は以下の通りです。

MIDPアプリケーションの新規作成

 MIDP Builde Ver 1.xにおいてMIDPアプリケーションを新規作成することは少し面倒な部分がありましたが、MIDP Builder2はそのことを改善するために新規作成機能が追加されました。
 ※新規作成機能と属性編集機能を追加したことによりSunのJ2ME Wireless Toolkitと置き換えて使用することが可能になりました。
 ※J2ME Wireless Toolkitとディレクトリの互換性があるため同時に使用することが可能です。

MIDPアプリケーションに指定する属性の編集

 MIDPアプリケーションの新規作成機能と同様にMIDP Builder Ver 1.xにはJAD、MANIFESTファイルに指定する属性を編集する機能がありませんでしたが、MIDP Builder2はそのことを改善するために属性編集機能が追加されました。
 ※新規作成機能と属性編集機能を追加したことによりSunのJ2ME Wireless Toolkitと置き換えて使用することが可能になりました。
 ※J2ME Wireless Toolkitとディレクトリの互換性があるため同時に使用することが可能です。

プリプロセッサによるソースコードの条件編集機能

 MIDP Builder Ver 1.x発表後、プリプロセッサ機能のご要望を頂いたため、期待に沿うべくプリプロセッサ機能を追加しました。プリプロセッサ機能に関しては説明するまでもないでしょう!
 Ver2.0.14からはJavaの行コメント付き構文でもプリプロセッサ処理ができるようになりました! この機能を使えばIDEなどの環境でも気にせずにプリプロセッサ構文を記載することができるようになり、ますます便利になります!

コンパイルオプション指定

 J2SDKのバージョンによる違いを吸収するためにはユーザーにオプションなどを指定できる選択肢を提供することが適切であると考え、javacコマンドによるコンパイル時のオプションを指定することができる様にしました。

オブファスケーターを使用したファイルの軽量化

 この機能を行うことでファイルが500バイト以上も軽くなるときがあります!ダウンロード時間の短縮、および通信費の節約に効果的!
 オブファスケーターによる最適化は、SunのJ2ME Tech Tipsでも紹介されているお勧めの方法です!

J-PHONE、KDDIなどの拡張APIを使用した開発

 純粋なMIDP APIだけでなく、J-PHONEのJavaアプリ、KDDIのezplusなどの拡張APIを使用した開発を行うことができます。

外部Classファイルなどのライブラリを使用した開発

 サードパーティー製などのClassファイルだけ配布されている様な外部Classファイルを使用した開発ができます。

JAD、MANIFESTファイルをUTF-8にエンコード

 J-PHONEのJavaアプリにおいてアプリケーション名を日本語で指定する場合、ファイルの文字コードをUTF-8に変換する必要があります。この機能はそのUTF-8への変換を行う機能です。

KDDIのKJXファイル(ezplusのファイル)作成

 KDDIのezplusとして使用するKJXファイルの作成ができます。

ビルドしたKJXファイルへのCRCチェックバリュー付加

 KDDIの端末にezplusをダウンロードする際、CRC(Cyclic Redundancy Check)という処理を行います。この機能はezplusを端末で走らせる場合に必要な機能です。しかし、KDDIの公式ツールにはこの機能は付加されていないため、何らかの形で処理を行う必要があります。
※MIDP Builderシリーズに使用されているKDDI端末向けのCRCチェックバリュー 付加処理ソフトウェア(CRC4KDDI)KDDIサイトからもダウンロードできるようになりました!

KJXファイルを作成する前にJADファイルに属性を追加

 KDDIの仕様とMIDPの仕様との違いを吸収するための機能です。この機能を使用することでKDDIの一部の端末で出ている原因不明のezplusが動作しない現象を回避することができます。

外部エミュレータの起動

 J2ME Wireless Toolkit、J-PHONE、KDDIのエミュレータを含む外部エミュレータを引数付きで起動できます。エミュレータ以外にもバッチファイルなども呼び出せます。
 ※外部から呼び出して使えるエミュレータのみ使用可。
 また、MIDP Builder2からの機能として複数のエミュレータを登録して起動することができます。この機能を利用すれば外部コマンドなどを呼び出して処理させることも可能でしょう。

ビルド後のファイルサイズ表示

 ファイルサイズに制約のある環境向けに開発を行う際に必須の機能です。また、KDDIの端末の様にダウンロード時に使用するWebページにファイルサイズを記載する必要がある場合にも有用です。

CLASSファイルとリソースファイルのパッケージング

 Ver2.0.12からコンパイル処理なしでCLASSファイルとリソースファイルなどをパッケージング(JAR化、またはKJX化)する機能が機能が追加されました!
 この機能を使うことでリソースファイルなどの置き換えが容易になり、コンパイルしない分時間の節約になります。

 

 

-システム要件-
  MIDP Builder2は、Microsoftの.NET Framework上で動作するアプリケーションです。そのため、Windows以外のOS上で動作はしません。

 MIDP Builder2を使用するために必要なソフトウェアは以下の通りです。

.NET FrameworkMicrosoftサイトから無料でダウンロードできます。Windows Updateなどを使用することでダウンロード可能です。今後、.NET Framework対応のソフトウェアが増えることは確実なため、インストールされていない方はこれを機にインストールすることをお勧めします。ただし、現時点ではWindows 98/ME/NT4/2000/XPのみの動作となります。

Preverify(実行前検証)ツールSunのサイトからダウンロードできるJ2ME Wireless Toolkit 1.0.3以上に付属のツールで可。そのため、J2ME Wireless Toolkit 1.0.3以上がインストールされていれば問題なし。

MIDPのクラスライブラリはSunのサイトからダウンロードできるJ2ME Wireless Toolkit以上に付属のクラスライブラリで可。または、 J-PHONE、KDDIのライブラリでも可。

ProGuardはGPLで配布されているオブファスケーターツールです。本来はClassファイルの可読性を悪くするツールなのですが、 副産物としてClassファイルを軽量化することができます。JARファイルのサイズを500バイト以上も減らせる場合もあるので、使用することをお勧めします。

J-PHONEのクラスライブラリJ-PHONEのサイトで無料で提供されているJ-SKY Application Emulatorをインストールすることで手に入れることができます。

KDDIのezplus開発ツールKDDIのサイトから無料で手に入れることができます。


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